当ブログをご覧になっていただいているということは、すでに個人投資家でいらっしゃる方が多いと思います。
一方、初めて、投資に興味を持って、今まさに、情報を探している方もいらっしゃると思います。
ネットやブログ界隈の情報に接していると、世の中、個人投資家であふれていて、何千万円もの資金を運用されている方ばっかりのような感覚を受けてしまいますが、現実世界に目を向けると、投資をしている人自体がほとんどいなくて、依然として個人投資家は圧倒的な少数派なのです。
ですから、投資に興味を持って、情報を探している時点で、あなたは世の中の多くの人よりも一歩先を進んでいるのです。
せっかく、投資に興味を持ったのなら、少しだけ手間を惜しまず、勇気をもって、一歩踏み出して、少額でもよいので投資を始めてみることを強くおすすめします。
私自身、15年前に、投資に興味を持ったものの、その時は一歩が踏み出せずに、今になって後悔しています。
投資は、「まとまった額の資金が無いと始められないのではないか」と、お考えかもしれませんが、積立投資なら毎月コツコツと積み立てるだけですので、今、まとまった資金が無くても大丈夫です。
堅実な投資をお望みならば、株式市場の全体的な指標(日経平均やNYダウなど)に連動する投資信託をコツコツと積み立てる「インデックス投資」という方法をおすすめします。
「インデックス投資の始め方 ~10ステップ~」
「インデックス投資の方法」は、次の10ステップを踏めば、開始から出口戦略まで完了で、意外と簡単です。
ステップ1 マイナンバーカードはお持ちですか。
ステップ2 家計を見直して、積立資金をねん出しましょう。
ステップ3 ネット証券の口座を開設しましょう。
ステップ4 まず、1万円分の投資信託を買ってみましょう。
ステップ5 投資本や投資ブログなどで、知識を仕入れましょう。
ステップ6 つみたてNISAやiDeCo(イデコ)を活用しましょう。
ステップ7 インデックス投資を始めてみましょう。
ステップ8 投資信託の評価額が下がっても売らずに耐えましょう。
ステップ9 「継続は力なり」です。
ステップ10 「インデックス投資の出口戦略」定率で取り崩して使いましょう。
順にご説明していきましょう。
ステップ1 マイナンバーカードはお持ちですか。
マイナンバーカードをお持ちならば、証券口座の開設だけではなく、銀行口座開設や確定申告などもネットだけで完結できます。
マイナンバーカードが無くても手続きはできますが、将来のことを考えると、準備しておくことをお勧めします。
ステップ2 家計を見直して、積立資金をねん出しましょう。
家計の見直しは、まず、固定費からが基本です。毎月、高額な生命保険や医療保険を支払っていませんか。スマートフォンは格安プランへの見直しがお済ですか。もし、浪費体質の家計なら改善し、徐々に貯蓄体質の家計にシフトしていきましょう。
すでに、積立貯金を行っている方は、それをそのまま継続しつつ、節約でねん出した資金で投資を始めても良いですし、積立貯金の半分を投資に回すことにしてもよいでしょう。
なお、いざという時の蓄えが全く無いという方は、積立投資を開始する前に、まずは、積立貯金を開始することをおすすめします。
ステップ3 ネット証券の口座を開設しましょう。
ネット証券では、ほとんどの方は、SBI証券か楽天証券の2択だと思います。個人的には、楽天証券と楽天銀行の口座を開設することをおすすめします。
理由の一つは、楽天銀行と楽天証券の口座を連携(マネーブリッジ)させておけば、楽天銀行の普通口座の金利が年利0.1%になるので、銀行の定期預金に預けておくよりもずっとお得だからです。
ステップ4 まず、1万円分の投資信託を買ってみましょう。
本格的な積立投資の設定をする前に、特定口座で、1万円分の投資信託を買ってみましょう。
せっかくなので、アメリカを代表する500社の株価指数を示す株式指標であるS&P500(スタンダード&プアーズ500株式指数)に連動した運用をする投資信託「eMAXIS Slim全米株式(S&P500)」を買ってみてはいかがでしょうか。
そして、しばらくの間、値動きを観察してみてください。投資信託は1日に1度、評価額が更新されますので、毎日、評価額が上がったり、下がったりして、1万円の投資額ですが、きっと、ドキドキするはずです。
経済の動きにも興味が出てきて、1週間も値動きを観察すれば、あなたはもう、りっぱな個人投資家の卵です。
ステップ5 投資本や投資ブログなどで、知識を仕入れましょう。
1万円分の投資信託の値動きを観察している間に、投資本や投資ブログなどを見て、基本的な知識を仕入れましょう。
投資初心者の方には、「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」ジェイエル・コリンズ著、などいかがでしょうか、おすすめです。
ステップ6 つみたてNISAやiDeCo(イデコ)を活用しましょう。
近年、投資信託の低コスト化が一段と進みましたので、投資信託の積立が効率も良く、最も手間がかからない投資方法だと思います。
投資信託の積立には、節税効果の高い「つみたてNISA」や「iDeCo(イデコ)」という国の優遇制度がありますので、是非活用しましょう。
ステップ7 インデックス投資を始めてみましょう。
株式市場の指標(インデックス)に連動した運用を行う投資信託(インデックス・ファンド)を買って、長期間持ち続けるのが「インデックス投資」という投資手法です。
おすすめのインデックス・ファンドは、世界に分散投資できる低コストの投資信託ですが、ここでは、長くなるので別の機会にご紹介します。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ)の口座で、インデックス・ファンドの積立設定をすれば、あなたもインデックス投資家の仲間入りです。
ステップ8 投資信託の評価額が下がっても売らずに耐えましょう。
インデックス投資とは、「世界経済は長期的には成長を続ける」という前提の元に、株式市場の指標が一時的に暴落しても、長期的には回復し、それ以上に成長を続けるということに賭ける投資手法です。
ですから、株価が下落して、保有する投資信託の評価額が下がっても、慌てて、積立をやめたり、売るようなことをせずに、グッと耐えましょう。
ステップ9 「継続は力なり」です。
インデックス投資は、始めるのは簡単ですが、継続するのが難しいと言われています。
しかし、継続は力なり、月3万円の積み立てを25年間続けると、900万円の元本が積み上がります。それが仮に、平均年利5%で運用することが出来れば、評価額は約1,800万円に成長します。
まずは、少ない積立額から開始して、できれば積立額を徐々に増やし、年金受給開始までに2,000万円分の投資信託資産の形成を目標に積立投資を継続しましょう。
ステップ10 「インデックス投資の出口戦略」定率で取り崩して使いましょう。
インデックス・ファンドは、株式配当金が再投資される商品が多いので、出口戦略としては、インデックス・ファンドを少しずつ売って、取り崩していくことになります。
この場合、取り崩し中も運用を継続しつつ、取り崩し率を年3~4%以内にすれば、理論上は、資産を減らさずに生活することができます。
仮に、年金受給開始までに、2,000万円分の投資信託による資産が準備できれば、3~4%は年に60~80万円分、月にすると5~6.6万円分に相当しますので、これを年金に補填すれば、そこそこ快適な老後の生活が送れるはずです。
以上です。
どうでしょうか、ちょっと難しかったでしょうか。それとも、簡単に感じられたでしょうか。
毎月の積立金額が多い方が、また、積立ではなく一括投資をした方が、理論的には、資産形成に有利であることは事実ですが、無理をするとなかなか続かないものです。
20代前半の若い世代の方ならば、月に1~2万円の積立投資から始めれば十分ですし、20代後半から30代の方は、余裕が出てきたら徐々に積立額を増やしていけばいいでしょう。
40代の方は、子供の教育費がピークを迎えているでしょうが、積立投資をやめずに、頑張って続けましょう。
50代の方は、子育ても一段落して、老後に向けた資産形成のラストスパートですので、できるだけ積立投資への入金力を高めていきたいものです。
60代以降は、収入がある方は積立投資を継続しつつ、退職金の運用を考えるなど、リタイアメントに向けた準備をしていきましょう。
インデックス投資の欠点は、いったん積立の設定が完了したら、あとは何もやることが無くて、とても退屈なことです。
実は、この退屈が曲者でして、個別株式やリスクの高い投資手法に、手を出してしまう方がいらっしゃるのです。
資産運用に、面白さやドキドキ感を求める人がいらっしゃいますけど、個人的には資産運用は退屈なくらいがちょうどいいと思います。
退屈な方は、是非、「株式投資」、「株式投資の未来」、「ウォール街のランダムウォーカー」、「敗者のゲーム」などの名著を読んでみてください。どの本も、図書館で借りることができるはずです。
正しい知識があれば、インデックス投資の有効性を理論的に理解でしますし、下落相場に耐えるための精神力も強くできるでしょう。
とにかく、まずは、投資を始めてみることが大切です。
ようこそ、インデックス投資の世界へ。
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