「人生の3大支出」、田舎では「4大支出」となり、ハードモードです

2021/03/07

投資


「人生の3大支出」

 長い人生の中では、まとまった額の支出や、資金を蓄えておく必要がある場面に遭遇します。

 「人生の3大支出」と呼ばれる、「教育資金」、「老後資金」、「住宅資金」がそれにあたります。

 このうち、「教育資金」は、お子さんがいらっしゃらないご夫婦や独身の方には必要ありませんが、逆に、私学を念頭に置けば、高収入世帯でもかなり厳しいですよね。

 また、「住宅資金」は、マイホームを購入しない方なら、一見、必要ないようにも感じますが、実は、賃貸住宅にお住まいの方でも長い人生の家賃を累計すると何千万円も支払っていくことになります。

 そして、「老後資金」は、老後2,000万円問題が周知されて以降、多くの皆さんが心配している支出ですよね。

 

 この「3大支出」ですが、地方在住者にとっては、もう一つ増えて「4大支出」になってしまいます。

 そう、「マイカー資金」です。

 実に無駄な支出なのですが、田舎では、「公共交通機関、何それ」な状態ですから、通勤にマイカーを利用するのが前提で社会が成り立っています。

 「夫=普通乗用車、妻=軽自動車」の1家庭で2台持ちがごく一般的です。

 仮に、自動車を10年に一度乗り換えたとしても、人生で5回程度、2台持ちの場合は10回も買い替えることになります。

 お安い価格の中古車を乗り継いだとしても、100万円×10回=1,000万円は、最低でも必要でしょう。

 これが、車好きで新車購入にこだわれば、とんでもない支出金額になり、普通乗用車400万円×5=2,000万円、軽自動車 200万円×5=1,000万円の合計3,000万円です。

 さらに、ボディーブローのように効いてくるのが、自動車税や車検代、維持費等で、1台当たり年間10万円は最低でも必要で、10万円×2台×50年間=1,000万円にもなります。

 なんと、中古車でも一生に2,000万円の支出、新車を買えば一生に4,000万円以上の支出となってしまいます。


厳しい現実をシミュレーション

 仮に、サラリーマンの生涯賃金(手取り)が2億円とすると、まず、22歳~65歳までの生活費20万円×12か月×43年=約1億円 残り1億円

 教育資金として、子供1人に1,000万円は必要(全て国公立への進学)とすると、子供2人で2,000万円。 1億円-2,000万円=8,000万円 残り8,000万円

 マイホーム購入で、住宅ローンの総返済額5,000万円。賃貸の場合でも65歳までに、8万円×12か月×43年間=4,128万円程度はかかります。

 8,000万円-5,000万円=3,000万円 残り3,000万円

 マイカー費用で、中古車の場合でも2,000万円(維持費込み)

 3,000万円-2,000万円=2,000万円 残り1,000万円

 老後資金2,000万円。1,000万円-2,000万円=マイナス1,000万円。

 あっ、残念。足りませんね。


お金にも働いてもらおう 

 4大支出と、月20万円の生活費だけで、贅沢せずにこれですから、夢も希望もないですよね。

 そりゃ、「年金だけじゃ足りないから、老後資金が2,000万円は必要」という正論が、社会問題化するわけですよ。

 将来のライフプランを何も考えずに生活をしていれば、自然と貧乏になってしまう世の中なのです。

 だからこそ、若い頃から、マネーリテラシー(お金を管理・活用する知識と技術)を身に付けておく必要があるのです。

 対策としては、まず、節約と貯蓄。(世帯収入を上げるのが理想ですが。)

 そして、なんといっても「投資」です。「お金」にも働いてもらうのです。



「インデックス投資の始め方」 ~簡単ですが、継続は忍耐が必要です~


プロフィール

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3匹の猫にお仕えする猫下僕です。 息子の子育てが一段落し、教育費用(大学進学費)のめどが立ち、ようやく自分らの老後の準備を本格化せてています。

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